Netflix と TBS 新たな試み

10月 7, 2021
つい先日TBSテレビは、Netflix合同会社と新作3本を順次全世界配信していくことで合意したと発表しました。TBSが持つドラマやバラエティ番組をはじめとしたコンテンツや番組制作力を、190以上の国や地域で動画配信を行っている世界最大級の動画配信サービスNetflixと組んで活用することで、新たな市場を開拓できると思われます。
その第1弾として、10月10日(日)からスタートする小栗旬主演の日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』を、Netflixでは放送同日の深0・00(地上波放送開始の3時間後)から毎週、世界配信する。
日曜劇場「日本沈没 希望のひと」は、1973年刊行の小松左京氏の名作を原作に、大胆なアレンジを加えて制作されたもの。舞台を2023年の東京に置き換え、主人公を含めオリジナルキャラクターが多数登場する。小栗、松山ケンイチ、杏、仲村トオル、香川照之ら豪華なキャスティングと、日本に未曾有の危機が迫る中、“希望”を見出す者たちの人間ドラマを壮大なスケールで描かれています。
そして第2弾には、TBSのバラエティ番組から生まれ社会現象にもなった恋愛リアリティ企画『未来日記』をNetflixオリジナル番組としてリブートし、今年12月から全世界独占配信予定。
さらに第3弾は、数々のヒット作を手掛けてきた脚本家の宮藤官九郎と大石静が共同執筆したNetflixシリーズ『離婚しようよ』が、2023年に全世界同時独占配信を予定しています。
下記に公式コメントを紹介しておきます。
TBS中谷弥生DXビジネス局長
TBSグループのコンテンツを高く評価していただき、このたびの Netflixさんとの世界配信の取り組みとなりました。TBSグループのドラマや、TBSの人気番組のリブートをグローバル市場で、1人でも多くの皆さんにご覧いただきたいと思っております。TBSは成長戦略として、世界のマーケットへの進出・拡大を掲げており、今後もTBSグループのコンテンツを世界の皆様に届け、世界コンテンツと切磋琢磨していきたいと思っております。
仲村トオル
2007年の「華麗なる一族」以来の日曜劇場。はじめての総理大臣役に緊張しています。僕が演じる東山首相は、物語のはじめは一国のリーダーとしてはやや弱く甘い男に見えますが、逆風の中、上り坂を登った足に力がつくように、最終回を観た人たちに、困難な状況の日々でも諦めず前を向いて歩き続けた人間の未来には少し強くなった新しい自分がいる、というような希望を感じていただけるように全力で頑張ります。
香川照之
政府側の海洋環境改革方針に対し、独自の理論で徹底的に異論を唱える頑固な博士の役です。ドラマの原作は何十年も前のものですが、環境破壊問題はいま別の形でこの地球を襲っています。その意味でも我々には、未来まで持続可能な環境への取り組みが不断に求められている。日本が沈没するという、かつては荒唐無稽と思われたテーマを通して、地球が現在抱えている多くの課題を、改めてこのドラマで訴えていきたいと思っています。
Netflixシリーズ『離婚しようよ』脚本・宮藤官九郎
今のところすごくうまくいっている、と思っているのは僕だけでしょうか。大先輩の大石さんとの共同執筆はめちゃめちゃ楽しくて学ぶことばかり。どうやって書いてるのか。藤子不二雄スタイルなのか、ゆでたまごスタイルなのか。もったいないから教えません。このセリフは大石さんぽい、と思いきや宮藤、ここ宮藤だろうな、と思いきや大石さん、というふうになってると思います。かみ合ってないところも多分なくはないけど、夫婦ってそういうもんだし、磯山さんがそこまで見越していたのなら、さすがです。離婚に向かう夫婦の物語を男女の脚本家で書き分けるという斬新な企画、しかも初めての配信ドラマ、最後まで楽しく完走したいです。