Google Mapsはどうのように国境や地名を示すか?

Google Mapsはどうのように国境や地名を示すか?

3月 29, 2020 Off By mariateresa

私達は、毎日グーグルマップを地図帳として使う。しかし、他のグーグルサービスのように国によって表示されるコンテンツが違う。

The Washington Postによると、グーグルは、閲覧者がいる地域に応じてグーグルマップに異なる国境を表示しているという。

例えば、インドとパキスタンは国境にあるカシミール地方の領有権をめぐって70年以上争っている。このカシミール地方はパキスタンや他の地域でグーグルマップを閲覧すると、国境は破線で表示され、係争地であることを示す。これがインドでは実線で表示され、つまりインドの一部として表示されるということ。

このような例を幾つ挙げられる。

クリミア半島は、1991年の独立以来ウクライナに属していたが、2014年のクリミア危機でロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われて以降、帰属についてロシアとウクライナの間で係争状態になる。グーグルマップでは、ウクライナから見ると破線、ロシアから見ると実線で、クリミアを併合したことになっている。

また、南大西洋上にあるフォークランド諸島(Faukland Islands)は、1833年からイギリスが実効支配し続けているが、1982年に諸島の領有を主張するアルゼンチンとイギリスとの間で、フォークランド紛争が勃発した。イギリスは2ヶ月後に勝利を収めたが、グーグルマップで、イギリスから見ると「フォークランド諸島」しか記されていないが、アルゼンチンのユーザーはスペイン語名「マルビナス諸島」(Islas Malvinas)を見る。

なお、日本と韓国の間に位置する海についても同じ問題が生じる。広い範囲で「Sea of Japan(日本海)」と表示されるのに対し、韓国では「East Sea(東海)」と表示されると。

グーグルはこれを判断するために、地理学的名称に関する国連専門家グループ(UNGEGN)などの組織と相談し、条約や休戦協定について調べていると述べた。国境に関しては、地域の政府に従っているという。

Googleマップの製品管理を統括するEthan Russell氏は、「当社は争われている地域や国境に対して中立であり、地図で国境線はグレーの破線で示され、紛争地を客観的に表示するように努力している」「Googleマップのローカル版がある国では、現地の法律に従って名称や国境を表示している」と述べた。