未来の空飛ぶクルマ、現実になる

2月 25, 2020
未来はどのように想像するなのか。
1940年、米自動車メーカーのヘンリー・フォード氏は、「笑うかもしれないが、飛行機と自動車が合体した空飛ぶ車はいずれやってくる」と述べた。
1982年のSF映画「ブレード・ランナー」や、1985年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、空飛ぶクルマが登場する。
それは、もう遥かな未来ではないだろう。
空飛ぶクルマを開発する株式会社SkyDriveと有志団体CARTIVATORは、2019年12月に日本で初めて「空飛ぶクルマ」の有人飛行試験を開始した。
SkyDriveは航空機、ドローン、自動車、それぞれの分野のエンジニアを中心に立ち上がったスタートアップで、2012年に発足した有志団体CARTIVATORメンバーを中心に創業した。現在、SkyDriveとCARTIVATORは、空飛ぶクルマの共同開発する。
今度の有人飛行試験を安全に完成し、2020年夏のデモフライト、また2023年の販売開始に向け、新たなモビリティ社会が創造することを求められる。
空飛ぶクルマは、モビリティ分野の新しい動きとして、都市部でのタクシーサービス、島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとしても期待される。既存の航空機に比べると、コスト、また騒音が低く、そして離発着場所もコンパクトになるため、空の移動がさらに日常的なことになると考えられる。
世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでいる。例えば、韓国の現代(ヒュンダイ)自動車(Hyundai Motor)は、2023年にサービス開始が予定されている米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)の航空ライドシェアサービス「ウーバーエア(Uber Air)」向けに空飛ぶクルマを大量生産すると、米ラスベガスで開幕した「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)で発表した。
これから自動車や電車、あるいは自転車から航空機まで、様々な乗り継ぎが可能になるという未来が近づいている。