ワークシートをパスワードで保護する

7月 19, 2021
今回はMicrosoftのワークシートを、パスワードを使って保護する方法について書きたいと思います。1つのファイルを複数で使用する時、例えば総務で作成した経費の書式を、社員が間違って入力してしまう、なんてことがないよう、編集機能を制限する時に便利な機能です。
ワークシートの保護するプロセスには 2 つの手順があります。
最初の手順では、他のユーザーによる編集を可能にするセルのロックを解除します。
その後、パスワードでワークシートを保護できます。
ここで重要なのが「ワークシートの全てのセルは初期状態でロックされていて、指定したセルだけロックを解除する」ことです。初期状態のワークシートは全てのセルを編集可能ですが、状態としてはロックされている、という点が分かりにくいので、注意してください。
編集可能にする必要があるセルをロック解除
1 Excel ファイルで、保護するワークシートのタブを選択します。
2 他のユーザーによる編集が可能なセルを選択します。
3 シートの任意の場所を右クリックし、[セルの書式設定] を選択し、[保護] タブに移動し、[ロック] をオフにします。
上記の手順で必要なセルが解除されたことを確認して下さい。
その後に、シート全体をパスワードで保護することにより、他人が入力する時に不必要な箇所の編集ができなくなり、ミスが起こらなくなります。
パスワードでシート全体を保護
[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]から[シートの保護]をクリックします。
「シートの保護」のダイアログボックスにある「シートの保護を解除するためのパスワード」で設定をします。ここに任意のパスワードを入力して、「OK」をクリックし、再度確認用のパスワードを入力したら完成です。
詳しくはこちらをご覧ください
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%92%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e3%81%99%e3%82%8b-3179efdb-1285-4d49-a9c3-f4ca36276de6?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP
Excelのシート保護といっても、その設定にはいろいろな種類があります。今回ご紹介したトピックを振り返っておきましょう。
・シートの保護をかけるとすべてのセルに対して編集制限がかけられる
・「セルのロック」を外して保護をかければ、そのセルは編集可能のままになる
・「ロックされてないセル範囲の選択」のみにチェックを入れれば、編集可能なセルのみ選択可能になる
・シートの保護解除のためのパスワードを設定できる
・「範囲の編集の許可」をすれば、シートを保護していてもパスワードを入力すれば編集可能になる
このようにワークシートの機能を使うことによって、起こりえるミスを防ぐのも大切ですね。