アマゾンは自律走行車の企業Zooxを買収へ

8月 15, 2020
アマゾンは6月26日に、自動運転のベンチャー企業Zoox(ズークス)を買収した。同社の発表によると、自動運転車の分野に参入することになる。
Zooxというのは、米スタンフォード大学出身の技術者から2014年に立ち上げられ、シリコンバレーに本社を置く企業のである。
米Teslaやライバル会社から人材を引き抜き、機密文書を不正に入手したとしてTeslaに訴えられて話題になった。Zooxでは、AI(人工知能)の部門には1000人以上の従業員がいる。2018年に、カリフォルニア州から自動運転車を使った試験サービスの認可を得ている。
配車サービス向けのフルスタックソリューションを提供するために、車両を含む自動運転技術を開発することを目指している企業のである。
Financial Timesの報告によると、アマゾンとの取引は12億ドル(約1290億円)ぐらいになった。
しかし、The Informationによると、取引額は10億ドルを超えると見られているが、アマゾンは取引額の詳細について明らかにしていない。
Zooxは買収前から、自動運転の配車サービス向けのプログラム開始を予定していた。現在まで、ゼロエミッションの自動運転ライドシェア専用車両やエンドツーエンドのソフトウェアスタックの開発していた。多くの企業と同様にZooxも新型コロナウイルスのパンデミックの影響で苦しんで、5月から買収先を探していた。
ZooxのCEOであるAicha Evans氏は「アマゾンによる買収で、Zooxが自動運転業界に及ぼす影響は確かなものとなる。(中略)私たちはいまや、完全な自動運転の未来を実現するうえでさらに大きな機会を手にした」という発言した。
Zooxの共同創業者でCTOのJesse Levinson氏は「6年前のZooxの創業以来、我々は自律型モビリティへのグランド・アップ・アプローチに特化してきました。Amazonの支援は、安全でクリーンで楽しい交通手段を世界に提供するための道を著しく加速させるでしょう」と述べた。